福井信用金庫本店=福井県福井市

 福井信用金庫(本店福井県福井市、橋詰國行理事長)は3月26日、個人や法人顧客の取引約2万4千件の名前や口座番号が書かれた「渉外関係帳表綴(つづり)」など21冊を紛失したと発表した。情報の外部流出や不正に持ち出された形跡はなく、誤って廃棄したとしている。

 紛失したのは▽本店営業部の渉外関係帳表綴3冊(2015年1~3月)と受取書発行一覧表綴6冊(14年4~9月)に記された取引計約1万3260件▽二の宮支店(福井市)の渉外関係帳表綴1冊(13年5月)の約1420件▽工大前支店(同)の窓口装置入力照合表1冊(08年6~7月)、受取書発行一覧表綴10冊(11年4月~12年3月)の計約9370件。

 各書類は、渉外担当者が営業先で端末機器に入力した情報を、店舗に戻りコンピューター送信時に、情報が正しいか確認するために出力されるものという。氏名、口座番号、金額、貯蓄、普通預金などの科目が記されている。

 各書類は7~10年間、保管するよう内規で定めていたが、他の廃棄すべき書類と一緒に廃棄したとみられるという。営業店の敷地内で廃棄専用シュレッダー車で裁断処理しており、外部流出の可能性は低いとしている。

 昨年12月に発覚した渉外係職員による書類偽造を受け、全店舗を対象に関係書類を調査したところ紛失が分かった。同信金は「お客さま情報の厳重な管理が求められる金融機関において、こうした事態を招き、深くおわび申し上げる。再発防止に向け、情報管理を徹底していく」としている。

 今回の件で、信金や警察、弁護士から電話などで顧客に口座番号や口座残高を問い合わせることはないという。問い合わせは福井信金お客様相談室=電話0120(294)864。

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