約40年前に埋めたタイムカプセルを見つけようと、懸命に土や石を掘り起こす卒業生ら=3月23日、福井県福井市明新小

 福井県福井市の明新小学校の卒業生たちが、約40年前に児童らが埋めたタイムカプセルを掘り起こす計画をスタートさせた。2020年に同校が開校50周年を迎えるのに合わせた取り組みで、「大人の自分に宛てた手紙が入っているはず。何としても発掘したい」と意気込む。3月23日に状態を確かめようと試掘したが見つからず、カプセルに関する情報を求めている。

 カプセルは、同校PTA主催の開校10周年行事として1980年度に埋められ、少なくとも当時の4~6年生約600人が未来の自分に宛てた手紙などを収めた。当時4年生で、開校50周年式典の実行委員長を務める男性(48)が「いつまでも寝かせておけない。このタイミングで掘ろう」と発掘を実行委員らに提案した。

 23日は実行委員に加え、当時の6年生やその担任教諭、保護者ら計13人が集合。実行委員長が計画の趣旨を説明し、▽小さなカプセルに一人一人が自分への手紙などを入れ、まとめて衣装ケースに収めた▽2001年に掘り起こすはずだったが実現しなかった▽発掘の計画が何度か頓挫し、カプセルはもうないといううわさもある-などの情報を伝えた。

 児童玄関近くに「2001年ここで会いましょう」と刻まれた石碑があり、その周辺をスコップで掘り起こした。広範囲にわたって深さ50センチほど掘ったが、カプセルは見つからず、約2時間で断念した。

 それでも、卒業アルバムを見返したり、思い出話に花を咲かせたりしながら、和やかな雰囲気に包まれた。

 実行委員長の男性は「見つけられなくて悔しい」と残念がり、「大切な思い出が入っている。当時のPTAから情報を集めて改めて発掘する」とリベンジを誓った。当時6年生の担任で、現在は孫が同校に通っているという女性(69)は「6年生が撮影したメッセージビデオも入っているはず。ぜひ見つけてほしい」と期待した。

 今年のお盆に発掘し、来年のゴールデンウイークに開く同窓会で開封する計画で、来秋の開校50周年式典では現役の児童たちにも披露する予定。発掘状況はフェイスブックの「明新小学校タイムカプセルプロジェクト」のページで確認できる。

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