二つに分かれた枝が再び一つになり、珍しい四角形を作っている連理木=福井県あわら市二面

 福井県あわら市二面の日吉神社に、縁結びや夫婦円満の象徴とされる「連理木(れんりぼく)」があることが分かり、住民を驚かせている。樹齢100年以上だが、木が作り出す不思議な現象に住民らが気付いたのは、つい3カ月ほど前のこと。「地域に、こんな宝があったなんて。パワースポットとして多くの人が集まる場所になれば」と期待している。

 県総合グリーンセンターによると、連理木は2本の木の枝、もしくは1本のいったん分かれた枝が癒着結合したもの。自然界ではよくある現象だが、目につきにくいこともあり、全国でも発見された例は少ないという。

 唐の詩人、白楽天が玄宗皇帝と楊貴妃のロマンスを歌った叙事詩・長恨歌に「天に在りては願わくは比翼の鳥となり、地に在りては願わくは連理の枝とならん」とあることから、全国では恋愛成就や縁結びの象徴とされている樹木もある。

 日吉神社の連理木はシイの木で、鳥居の横に植えられている。付近のお年寄りによると、子どものころはみんなが木に登って遊んでいたという。

 これまでも祭りで少なくとも年4回は住民が神社に集まっていたが、葉が生い茂っていたこともあり、連理木の存在には誰も気が付かなかった。住民が木の手入れや神社内の清掃をするうちに“異変”に気付き、樹木医に相談するなどして調べ始めた。

 樹木医から2018年12月に「連理木である」との診断を受けた住民らは、パワースポットとしてのPRを検討。看板の製作など準備を進めている。区長(74)は「御利益のある場所なのだと思う。これまで以上に、大切に守っていきたい」と話している。

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