福井県知事選に立候補した3氏のポスター=福井県福井市内

 福井県の嶺南地域に集中する原発。敦賀市のバーで働く21歳は「原発があることで雇用が増えるし、新増設や建て替え(リプレース)には賛成。ただ、安全対策が徹底されていることが前提」と話す。

 小浜市は、一部が原発からおおむね半径5キロ以内の予防防護措置区域(PAZ)に入る。ただ、同市の会社員女性(31)は「特別意識してはいない」。原発に携わって働いている人が多いため、廃炉完了後の雇用確保が肝心だと考えている。

 大野市の34歳女性は「大野は原発から遠く、現実の問題として考えられないが、地域に雇用を生み出しており、地域にとってプラスの面はあると思う。ただ、事故が起きた場合を考えると、子どもを持つ親として怖さもある」と語った。

 「福井県の財政や働き手のことを考えると原発はあった方が良いかな」と話すのは越前市の22歳。地元は原子力災害時に避難指示が出る可能性がある。「東日本大震災の被害を見てリスクを知った。災害時にしっかり対応できる態勢を整えてほしい」と注文した。

 県立大大学院生(24)は「(再稼働について)賛成、反対とは言えないが、嶺南だけでなく嶺北の人ももっと真剣に考えるべきだ。人ごとにしないで、学生が中心になってもっと議論していかないといけない」と話した。

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 彼らが描く未来は、現実離れしているかもしれない。だけど、本当にそうだろうか。「既成概念にとらわれないで」と訴える若者たちの声に耳を傾け、一度立ち止まって福井を考え直せるのも選挙だ。

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