1994年9月、プロ野球史上初のシーズン200安打を達成したオリックスのイチロー

 現役引退を発表したイチロー選手と、オリックス時代に同僚だった福井工業大学出身の元投手、水尾嘉孝さん(50)=福井県福井市=は「大きなけがをすることなく、この年齢まで活躍し続けたのは本当にすごいこと。幸せな野球人生だったのではないでしょうか」とねぎらいの言葉を送った。

 水尾さんとイチローは1995~2000年の6年間、チームメートとして過ごした。「一切の妥協をしない。ここまで自分に厳しい選手はいなかった」と当時を振り返る。

 思い出は、春季キャンプで実現した初対戦。「初球は内角高めの真っすぐでファウル。ここは打たれないと思ったら、次のボールを軽くヒットにされた。『同じ球を2球続けたらダメですよ』って言われましたね」と笑う。

 水尾さんは04年に大リーグに挑戦し、マイナーリーグでプレーした。当時、既にメジャーで大活躍していたイチローから大きな刺激を受けていたという。「彼は技術力で世界のトップに立った。自分も体が大きくなかったので、勇気をもらった」と懐かしんだ。

 今年3月に金井学園の統括コーチに就任し、福井工業大学硬式野球部などを指導している。「イチローの野球観は学生の成長の手助けになる。僕が知っている彼の姿勢を伝えていければ」と話した。

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