技術革新が進む中で、「人生100年時代」を生き抜くために、私たちは一度身に付けたスキルや知識を進化させていくことが求められます。しかし、多忙を極めるビジネスパーソンにとって、「学び」の時間を生み出すことは容易ではありません。自ら学ぶ人は、どのような特徴があるのでしょうか。

企業内での人材育成に限界も

日本型雇用システムでは、これまで長期雇用を前提として、組織の視点に立った、組織にとって必要なマインドやスキル、知識を身に付けるための教育訓練が行われてきました。主として、「OJT (On the Job Training)」と「Off-JT (Off the Job Training)」です。

 

OJTは、日常の業務に就きながら行われる教育訓練ですが、業務を遂行していくうえでは必須といえるものです。Off-JTは、社内外で通常の仕事から離れて行われる研修などで、管理職研修やプレゼンテーション、語学スキルなど、さまざまな能力開発を目的としています。これらは企業から与えられるものであり、言い方を変えれば、会社主導でキャリア形成が図られてきた側面があります。

しかし、右肩上がりの経済成長は終焉を迎え、経営活動の見通しは不安定で流動化している現在、長期雇用を前提に企業が従業員のキャリア形成を担っていくという考え方は、もはや薄れつつあります。

近年は、「働き方改革」によって労働時間の短縮化が進む中で、OJTやOff-JTを受けた雇用者の割合は、過去3年連続して減少しているというデータもあります。

人材育成を企業のみに委ねるには、限界があります。今後の技術革新や職業生活の長期化を踏まえれば、私たち自身が年齢にとらわれずに自ら学び、主体的にキャリア形成を行っていく重要性は高まっていると言えるでしょう。

そこで注目されるのが「自己啓発」によって、自発的に職業能力を高めるための取り組みを行っている人たちです。時間的な余裕は自己学習の必要条件とも言えますが、学生時代を振り返ってみても、「時間があるから学ぶ」わけではないと思います。

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