福井県警本部=福井県福井市

 自身の「個人番号」を他人に漏らしたとして、福井県警小浜署管内の80代女性が県庁職員などをかたる男らから「罰金」を請求され、現金計1千万円をだまし取られたことが3月18日分かった。同署が発表した。特殊詐欺事件とみて捜査を進めている。

 同署によると、2018年11月中旬、女性宅に県庁職員を名乗る男から「あなたは何かに登録されている。解除したいなら次の番号に電話して」との電話があった。女性が指示通りに連絡すると「確かにうちの会社に登録されている」と個人番号を教えられ、口外しないよう言われた。

 その後、別の会社から「手続きの関係で個人番号が必要なので教えてほしい」との電話があり、女性が応じた。すると、今度は個人番号を伝えてきた会社から「番号を他人に教えたことは法律違反、罰金を払わないと刑務所に入ることになる」と言われた。結局、女性は自宅近くの路上で男に現金500万円を手渡した。

 さらに同年12月下旬、女性に「裁判費用が不足している」などと再び連絡があり、同じく自宅近くの路上で現金500万円を男に手渡した。2019年2月末、同署に相談し特殊詐欺と分かった。

 県内の2018年の特殊詐欺被害は31件で約1億1300万円だったが、2019年は3月18日までで、今回の1千万円を含め4件約7100万円に達している。

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