栗田幸雄氏の福井県知事選4選を伝える1999年4月12日の福井新聞紙面

 2019年3月21日に告示された福井県知事選は、共産党県書記長の金元幸枝候補(61)、前副知事の杉本達治候補(56)、5選を目指す現職の西川一誠候補(74)の三つどもえの選挙戦となった。杉本氏と西川氏による保守分裂の展開に、金元氏が両氏との政策的対立軸を打ち出して挑む、全国的にも注目を集める構図。4月7日の投開票に向け激しい戦いが必至となっているが、県内の選挙の歴史を振り返ると、今回の知事選に並び立つ「激戦」が繰り広げられてきた。当時の紙面とともに福井の激動の選挙史をひもとく。=役職、年齢はいずれも当時=

 1999年4月11日投開票の福井県知事選は、4氏がしのぎを削った。県労連議長の北出芳久氏(63)、前衆院議員で団体役員の山本拓氏(46)、国際経営コンサルタントの高木文堂氏(44)の新人3人と、4選を狙う栗田幸雄氏(69)が立候補した。庶民派候補をアピールする北出氏、若さと行動力を打ち出す山本氏、県のイメージアップを図るとする高木氏、3期12年間の実績を誇る栗田氏が激しい選挙戦を展開した。

⇒【紙面】1999年、4氏が激戦

 投票率は76.28%。前回の70.23%を大きく上回り、4氏による激戦が県民総出の関心事だったことがうかがえる。結果は現職の栗田氏が約26万票を獲得し4選を果たした。当確後に見せた満面の笑顔、しわがれた声が選挙のし烈さを物語っていた。20世紀最後の知事選は21世紀の新たな戦いの幕開けも告げ、山本氏はその後2003年に衆院議員に返り咲き、高木氏は4年後の知事選再挑戦へスタートを切った。

 ■歴史に残る選挙、D刊でもっと

 福井新聞社の有料電子新聞「福井新聞D刊」では、ほかにも県内の歴史に刻まれた選挙を当時の紙面とともに振り返ります。

【知事選シリーズ】

・福井県知事5期20年を務めた中川平太夫氏が初当選した1967年の知事選

・栗田幸雄氏が2氏を退け、初陣を飾った1987年の知事選

・西川一誠氏と強力な新人がつばぜり合いを繰り広げた2003年の知事選

・4氏が激戦、公選知事選1回目となった1947年の知事選

【市長選シリーズ】
 
・現職に勝利、当時の県内最年少市長が誕生した1994年の大野市長選

・市長解職による県内初の出直し選挙となった2004年の鯖江市長選

・合併後のかじ取りは誰に…2006年の初の坂井市長選

・530票差の激戦、1997年の武生市長選

⇒D刊でそれぞれの紙面を見る、申し込みはこちら

関連記事