参加者と手話で交流する「SIGN DREAM」のメンバー(右側)ら=3月16日夜、福井県福井市順化1丁目の「ダフタウン」

 聴覚に障害のある人らが酒を楽しみながら手話で交流する「手話バー」が3月16日夜、福井県福井市順化1丁目のバー「ダフタウン」であった。兵庫県神戸市の男性4人組「SIGN DREAM」(サインドリーム)の手話によるパフォーマンスもあり、店内は熱気に包まれた。

 手話ダンスの普及に力を入れている福井市の児童館職員が企画し、手話を学んでいる人を含め約30人が参加した。聴覚に障害のあるサインドリームのメンバーも加わり、ジャズが流れる薄明かりの店内でカクテルやビールを飲みながら、家族や食べ物、趣味などの話に花が咲いた。

 手話歴1年の福井市の女性(33)は「(サインドリームのメンバーに)福井のおいしい食べ物を教えてあげた。手話の方言や若者言葉でも盛り上がった」。別の同市の女性(28)は「手話がそれほどできなくても、表情と気持ちで読み取ってもらえてうれしい。もっと上達してコミュニケーションの幅を広げたい」と話していた。

 手話を指導している同市の男性(68)は「手話言語条例などで手話が広がっている実感はある。こういう場はいいきっかけになるので、また開いてほしい」と笑顔を見せた。

 サインドリームのKAZUKIさん(31)は、シンガー・ソングライター米津玄師さんのヒット曲「Lemon」などを手話歌で披露した。音の振動を感じ取ってリズムに乗り、意訳した歌詞を体を揺らしながら手話で伝えると、参加者は両手をひらひらさせる手話で感動を表現した。

 この日の日中は、サインドリームのメンバーによる親子ら対象のワークショップや、「手話カフェ」もあった。

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