仮想通貨「WFC」について説明する発行会社社長。テキシア社に出資した人ら100人が集まった=3月16日、福井県福井市のフェニックス・プラザ

 投資コンサルティング会社「テキシアジャパンホールディングス」(千葉県千葉市)を巡る詐欺事件で、同社が会員への負債の弁済に充てるとしている仮想通貨に関する説明会が3月16日、福井県福井市のフェニックス・プラザで開かれた。テキシア社に出資した人ら100人が集まり、仮想通貨発行会社の社長が通貨の特徴や現状を説明した。

 仮想通貨は東京都港区のコンサルティング会社が発行する「ワールドフレンドシップコイン」(WFC)。西アフリカのシエラレオネ産ダイヤモンドの原石を通貨価値の担保とし、香港などの取引所に上場したとしている。

 説明に立ったコンサルティング会社社長は「テキシア社とは無関係」と強調した上で、WFCについて「通貨恐慌が起こったとしてもダイヤの原石と換えられる」「必ず高くなる」などと述べた。リスクに関する言及はなかった。

 参加した県内の60代女性は仮想通貨の仕組みを理解できていないと話しながらも、「少しでもお金が戻ってきてくれれば」と弁済に望みを持っている様子だった。別の女性は「テキシアで損をした分、WFCには期待している」と話していた。

 ただ、この仮想通貨については「現在、ほとんど価値がなく、被害がさらに拡大する恐れがある」と指摘する専門家もいる。

 事件を巡っては愛知、岡山両県警が2月、高配当を得られるとうその説明をして出資を募り、現金をだまし取ったとして詐欺の疑いで、テキシア社会長銅子(どうこ)正人容疑者(41)=福井県大野市出身=ら幹部の男女10人を逮捕した。

 愛知県警によると、同社は2013年7月~17年9月、47都道府県の会員約1万3千人から計約460億円を違法に集めた。福井県内の契約者数は愛知県に次いで2番目に多いという。

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