おかゆが次々と盛られ、悲鳴を上げる女性=3月16日夜、福井県勝山市遅羽町北山

 集落の男衆が女性陣に大量のおかゆを振る舞う奇習「観音さまのおすすめ」が3月16日夜、福井県勝山市遅羽町北山で行われた。食べる間もなく茶わんに次々とおかゆが足され、悲鳴と笑い声に包まれた。

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 江戸時代から続く伝統行事で市無形民俗文化財に指定されている。五穀豊穣に感謝を込め、日ごろ忙しい女性をねぎらう意味もある。

 地域の子どもたちが家々を回って集めた米5升を男衆が大釜で炊いた。区内の男性(74)方に女性を中心に約40人が集まり、男衆は「観音さんのおーすすめーん、めーん」とはやしたて、あつあつのおかゆを茶わんからこぼれるまで入れ続けた。

 女性たちが「もう無理」「食べられん」と手で茶わんをふさいでも、隙を突いて盛る男衆。愉快な攻防があちこちで繰り広げられ、笑いが起きた。住民たちは、おなかいっぱい食べられる幸せに感謝していた。

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