はやぶさ2のミッションなどを説明した吉川健人さん=3月16日、福井県福井市の福井県工業技術センター

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機はやぶさ2の運用に携わる研究開発員の講演会が3月16日、福井県工業技術センター(福井市)で開かれた。講師を務めたJAXA研究開発部第一研究ユニットの吉川健人さん(28)=福井市出身=は、はやぶさ2が2月に小惑星りゅうぐうに着陸したことを振り返り「多くの人がバトンをつなぎ、力を合わせた成果だ」と話し、ミッションの一つを成功させた喜びを語った。

 吉川さんは、着陸のシミュレーションなどを担当している。はやぶさ2のミッションを惑星や地球の水の起源の探究とし、「地球の水は小惑星が運んできたのではないかと考えられている。小惑星を調べて水らしいものが見つかれば、答えが分かるかもしれない」と語った。

 りゅうぐうについて「誰も実物を見たことがなく、当初は情報がほとんどなかった」と説明。地球から3億4千万キロ離れており、通信に片道約20分かかるため、対応が後手にならないようさまざまな事態を予測しておく必要があったという。「宇宙は広い。金属ばかりの小惑星など見たことない世界が広がっている。そういうところへ行く探査機を作りたい」と夢を語った。

 講演会は福井県が主催し、県内外から160人が訪れた。

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