商業ビルの地下街に3月14日オープンする福井駅前横丁。昔ながらの懐かしさと洗練されたモダンな雰囲気を持ち合わせる=福井県福井市中央1丁目

 福井県福井市内で飲食店を手掛ける、ぼんた(本社同市大宮1丁目、齋藤敏幸社長)は3月14日、西武福井店南側のアップルビル(同市中央1丁目)地下に、飲食店を集めた「福井駅前横丁」を開業する。貸しテナント事業は初めて。小規模店が軒を連ねて集客する店舗形態のモデルケースと位置付け、新規出店者に経営のノウハウも提供する。

 駅前横丁は約500平方メートルに4店舗が入る。自社2店舗とギョーザ店でスタートする。地下は娯楽施設や洋服店が入居していたが、ここ2年ほどは空き物件だった。

 自社店舗の一つは従来型の個室居酒屋「ぼんた横丁店」で、隣には新業態の「大衆酒場ラドン」を始める。料理は100~500円台と価格を抑え、チャーシューエッグや魚缶チーズ焼きなどを提供。女性の1人客などもターゲットに据え、客単価は2500円程度を想定する。

 貸しテナントには「ぎょうざ酒場 だいきち」が14日にオープンし、4月中旬には手羽先の料理店が入る。ともに福井市の事業者が初めて飲食店に挑むという。ぼんたは、利益率を高める経営の助言をはじめ、料理のレシピ、アルバイトや接客のマニュアルを提供。食材の仕入れ先を紹介するなどコスト低減も支援する。4店舗で売上高2億円を目指す。

 齋藤社長によると「飲食業の最大の課題は人手不足。店長が辞めると廃店になるケースが多い」状況だが、10店舗を展開するぼんたは、生産効率を高めた経営や給与・福利厚生の充実をはじめ、福井市内に限定した店舗戦略で学生アルバイトを約150人確保する。

 ぼんたは、物件を借り受けた上で店舗を整備し、社員1~2人とアルバイト数人で経営できる店舗を複数集めた今回の横丁のモデルを駅前の商店街などに展開し、活性化につなげる構想を描く。

 齋藤社長は「飲食店が生き残り、もうけるには連携が大切になる。頑張っている個人事業主を集めてにぎわいを生み出し、利益を上げる循環をつくる。人手にも困らない店づくりを経営面でも支援し、業界の盛り上がりにつなげたい」と話した。

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