敦賀市長選挙告示まで1カ月。現職対新人の一騎打ちの公算が大きくなっている=福井県の敦賀市役所

 ■ともに原発推進

 両氏ともに市の産業の軸となる原子力へのスタンスはほぼ同じだ。安全が確認された原発の再稼働は容認し、凍結状態の日本原電敦賀3、4号機増設計画についても推進の立場を示している。

 米澤氏は渕上市政の財政や人口減対策の不十分さを指摘しているが、大きな争点は見えにくい状況。市議会が一時予算を認めなかった資料館「人道の港敦賀ムゼウム」移転新築も、市の運営見直しを受け、最大会派市政会の一員だった米澤氏は最終的に承認した。

 両氏はマニフェストや政策集をまだ公表しておらず、有権者にとって判断材料に乏しい。

 ■しこりが心配

 「渕上市長と西川一誠知事、これまで通り手を携えて国にもの申し、地域づくりを進めていくのが大事」。渕上氏の事務所開きで登壇した山田賢一副知事が力説した。
 渕上氏は知事選で“西川派”をいち早く表明。主な団体の推薦は連合福井、日本商工連盟敦賀地区などで西川氏の状況と似ている。

 一方、米澤氏の2日の事務所開きでは、自民党県連の山崎正昭会長が「全ての党員・党友が力を結集し、勝利のために全力を挙げることを誓う」と熱弁を振るった。

 同党敦賀市支部の中村紀明支部長、河瀬一治前市長らが集い、事務所内には知事選に出馬予定の前副知事・杉本達治氏のげき文も張られた。

 知事選を投影したかのような市長選の状況に、市内の経済関係者は「渕上、米澤両氏の政策は知事選同様に大きくは変わらない。知事選の結果が影響する可能性もあり、しこりが残らないかが心配」と話した。

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