2018年の福井県内主要観光地の延べ観光客数(速報値)

 4年後の春、北陸新幹線は敦賀まで延伸する。福井県内開業時の目玉づくりに向け、JR西日本福井支店は首都圏をターゲットに観光情報の発信強化に乗り出す。自然や食の体験プログラムを載せた無料ガイドブックの配布とインターネット配信を3月下旬にスタートする。同支店は「いよいよ外に打って出たい。県外観光客の反応を踏まえてプログラムを充実させていく」と意気込む。

 福井支店は、JR西が北陸初の観光開発業務に特化した支店として17年6月に開設した。県内の体験プログラムの掘り起こしに力を入れ、昨年は県内5地域の冊子を作製。県内小売店などで配り、体験した県民の感想をプログラム改善につなげてもらった。

 3年目の取り組みとして、5地域分の冊子を一つにしたガイドブックを20日に刊行する。▽前日までの予約に対応▽定期的に実施―などの基準で86のプログラムを厳選し、県内宿泊施設の利用客を中心に無料で配る。同じ内容を専用ホームページで閲覧できるようにもする。覺井(かくい)浩一支店長は「県外の旅行者が手に取り、体験したいと思ったら即座に参加できるプログラムばかり。今度は県外の人の声を生かし、内容の磨き上げにつなげていければ」と話す。

 今後は、民間の旅行会社と連携して県内旅行を予定する人たちにメールでガイドブックの情報を配信することも計画している。

 金沢開業から4年近くがたち、県内主要観光地8カ所の観光客数の伸びは落ち着きつつある。18年の観光客数は速報値で延べ572万人で、17年比2%増だった。その一方で関東1都6県からの観光客数は増加傾向にあり、金沢開業前の14年は延べ108万人だったのに対し、17年には延べ177万人に増えている。

 関東の潜在需要の多さを踏まえ、JR西は重点ターゲットを首都圏に定める。覺井支店長は「敦賀開業後、関東と福井が直結する。さらにプッシュしていきたい」と強調する。県観光振興課も「発信力の高いJRと連携を深め、首都圏からの誘客増につなげたい」としている。

関連記事