安倍首相(右)と面会した地村保志さん(左)。中央は松崎晃治小浜市長=3月12日午後、首相官邸

 北朝鮮による拉致被害者、地村保志さん(63)=福井県小浜市=と救う会福井は3月12日、安倍晋三首相と官邸で面会し、北朝鮮との直接交渉で拉致問題を全面解決するよう求める要望書と3700人分の署名を手渡した。地村さんは「被害者家族はもちろんだが、被害者自身の高齢化が心配。元気な時に救出しなければ本当の解決にはならない」と強調。安倍首相は「あらゆるチャンスを逃さない」と強い決意を示した。

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 日朝首脳会談を実現し、全ての拉致被害者の早期帰国を図ることに加え、▽若年層に対する拉致問題教育▽特定失踪者などの真相究明―を求めた。救う会福井顧問の松崎晃治小浜市長が要望書を手渡し「(米朝首脳再会談で)拉致が未解決だと国際社会に発信された。日朝直接交渉で解決してほしい」と訴えた。

 地村さんは、これまでの政府などの支援に対する感謝を述べた後「小泉元首相が(2002年の)日朝首脳会談で拉致問題の突破口を開いたように、安倍首相が直接会って新たな突破口を開いてほしい」と要請した。

 安倍首相は「(金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と)向き合わなければならない。同時に国民的な理解が高まっていくことが極めて重要だ」と述べた。面会には、拉致問題担当相を兼務する菅義偉官房長官も同席した。

 地村さんは面会前、救う会福井の森本信二会長らとともに福井県選出国会議員の議員会館事務所を回り、拉致問題の早期解決を求めた。

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