2020年10月のオープンを目指している6次産業施設「UMIKARA」のイメージ図(福井県高浜町提供)

 福井県高浜町の野瀬豊町長が3月5日、町が同町塩土で整備計画を進めている6次産業施設の概要を明らかにした。水揚げされたばかりの新鮮な魚が並ぶ売り場や、魚に特化した食堂などを設け、町は漁業者の収益向上のほか、地域振興の核としたい考え。運営は、4月に設立する民間の運営会社を中心に進める方針で、2020年10月のオープンを目指している。営業初年度は入り込み客数約35万人、売り上げ約5億円を見込んでいる。

 同日開会した定例町議会の施政方針で言及した。

 同施設は町の高浜漁港再整備事業の一環。同事業は、魚価の低迷や漁獲量の減少による漁業就業人口の減少と、後継者不足が進む現状を食い止めるため、町が水産業の再生を目指して取り組んでいる。

 6次産業施設はこの一環として整備計画が進められており、新年度から着工予定。町は新年度当初予算案に新築工事費7億4500万円、付近の道路整備に2070万円、上下水道管の工事費に4195万円などを盛り込んだ。

 同施設は鉄筋コンクリート2階建て。延べ床面積は1968平方メートル。1階には、水揚げされたばかりの新鮮な魚が並ぶ鮮魚コーナーのほか、魚に特化した食堂などを整備。2階には魚介類のグリル料理などが味わえるレストランのほか、レストランの料理で使用したソースなどの売店も設ける予定。施設名は、高浜の海から魚の魅力を発信するというコンセプトから「UMIKARA(うみから)」とした。

 ゴールデンウイーク(GW)や海水浴シーズンの繁忙期は「京阪神のグルメ意識の高い人をターゲットとし、高浜でしか買うことや食べることのできない安心安全な地域食品をそろえる。またバーベキューを手軽に楽しんでいただけるよう、食材や酒、炭などをまとめて提供できるワンストップサービスの体制も進めていく」(野瀬町長)と説明した。冬場などは福井県小浜市から京都府舞鶴市を含めた地元の主婦層を取り込みたいとした。

 野瀬町長は「魚食の複合型マーケットとして、地域に愛され、また新たな観光拠点としたい」と述べた。

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