妊娠約8カ月の経産婦です。子宮頸管が短く、切迫早産のリスクがあると忠告を受けています。階段の上り下りや立ち仕事は避け、休日はなるべく横になるなど安静に過ごしています。第1子、第2子のときは子宮頸管に関する指摘はありませんでした。普段気をつけるべきことや治療について教えてください。(福井県永平寺町、41歳女性)

【お答えします】佐藤久美子・福井赤十字病院産婦人科医師

■安静第一、便秘の解消も大事

 妊娠37週未満で赤ちゃんが産まれることを早産と言います。切迫早産とは早産の一歩手前の状態のこと。子宮収縮(おなかの張りや痛み)が規則的かつ頻回に起こり、子宮の出口が開いている状態です。子宮頸管(子宮の出口の長さ)が短くなっているということで、切迫早産のリスクがあると言われたということですね。

 第1子、2子の時は、指摘はなかったようですが、出産経験があることや、上のお子さんのお世話などで忙しいため、おなかが張りやすくなり、3人目で切迫早産になることもあります。

 切迫早産の治療ですが、安静がまず第一です。安静にもいろいろな程度があります。質問者の場合、自宅安静ということですので、食事を作ったり、軽い家事であれば問題ないと思われます。ただ、おなかに力が入る動作はできれば控えた方がいいでしょう。例えば、階段の上り下りや買い物などは必要最低限に。上のお子さんの抱っこについて質問を受けることがありますが、お子さんのストレスにもなりますので、できるだけ抱っこしてあげてください。立ち上がってではなく、座ってぎゅっと抱きしめてあげてください。

 便をいきんだだけで生まれてしまうことはありませんが、便秘もおなかが張る原因となるため、便秘がひどい人は、医師から便を軟らかくする薬など処方してもらうとよいでしょう。性行為も控えた方がよいです。

■おなかの張り続く場合、薬の服用や入院

 安静だけではおなかの張りが続く場合、子宮の収縮を抑える張り止めの内服をすることもあります。また、張りが強く、子宮の出口が開いてくるようでしたら、入院で張り止めの点滴が必要となります。

 診察時の状態によって、主治医からどの程度安静が必要かといったお話があると思います。自分一人でできることには限界があります。ご主人や周囲の方に協力してもらいましょう。

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