磯崎新さんが手がけた中上邸イソザキホール=福井県勝山市

 建築界のノーベル賞といわれ、優れた建築家に贈られる米プリツカー賞の今年の受賞者に選ばれた磯崎新さん(87)が手がけた建物が、福井県勝山市に2棟ある。ともにコンクリート打ちっ放しの外観。その一つ、中上邸イソザキホールは1983年に完成し曲線のデザインと窓の配置から「カエルのおうち」とも呼ばれる。

 中上邸イソザキホールを管理する男性(70)は磯崎さんの米プリツカー賞受賞の快挙を知り「うれしい。受賞は遅すぎるくらいで、もっと早くてもよかった。これを機に勝山の建築物にも光が当たることはありがたい」と喜んだ。

 ホールは美術愛好家らが集まる文化サロンとして活用され、今も貴重な絵画が飾られている。小コレクター運動を継承した「アートフル勝山の会」の活動を後押しした建物でもあり、男性は「これからも貴重な建築物として大切に残し、活用していきたい」と思いを語った。

 近くには磯崎さんが関わった民家もあり、四角いデザインが目を引いている。

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