ダンスやタップ、生ドラムなどを融合したステージをつくり上げ、観客を魅了した藤田善宏さん(右)=3月9日、福井県福井市のアオッサ県民ホール

 福井県福井市出身の振付家、ダンサー藤田善宏さんが手がけた文化庁芸術祭賞新人賞受賞作「ライトな兄弟」の凱旋公演(福井新聞社後援)が3月9日夜、福井市のアオッサ県民ホールで開かれた。タップダンサーやドラマーら異ジャンルのパフォーマーと夢を実現することの素晴らしさを伝える物語を紡ぎ、3世代が集まった客席を笑いと感動で包み込んだ。10日も公演がある。

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 藤田さんは昨秋の福井国体開会式の式典演技を振付監修し、2千人の「はぴねすダンス」を成功に導いた立役者。凱旋公演は有志による実行委員会が企画し、クラウドファンディング「ミラカナ」などで資金を賄った。

 藤田さんとタップダンサーの村田正樹さん演じる架空の兄弟が、父親が遺産として残した設計図を見て、仲間とともに飛行機作りに挑む物語。カラーブロックやそろばんなど身近な小道具を駆使して想像力をかきたて、生ドラムやタップの波動が会場を包み込む。最小限のせりふと音楽、身体表現、ダンスで進行する独特のステージに小さな子どもたちも引き込まれていた。

 藤田さんは「僕にとって集大成といえるこの作品を、地元で上演することは夢だった。子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで、福井の3世代にダンスの楽しさを知ってほしい」と話している。

 10日は午後2時開演で、開場時間の同1時から当日券を販売する。

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