「問題が立ち消えになる懸念もあった」と話す男性僧侶=3月8日、福井県内

 僧衣で車を運転していた福井県内の男性僧侶が福井県警に交通反則切符(青切符)を切られた問題で、運転中の服装に関する規定を削除する県道路交通法施行細則の改正が決まったことを受け、青切符を切られた男性僧侶が3月8日、福井新聞の取材に応じた。服装規定の問題が立ち消えになる懸念もあったとし「驚きとありがたさしかない。(県警から)相当な配慮をいただいた。苦悩の中の決断だったと思う」と語った。

 男性僧侶は昨年9月、白衣(はくえ)の上に簡素な僧衣「布袍(ふほう)」を着て運転していた際に青切符を切られた。反則金を支払わないと決めた時から県警に対しては「布袍、白衣での運転をお許しいただきたい」との一心だったという。今年1月下旬に県警が書類送検しない方針を明らかにするまで、裁判になる恐怖心も強かった。

 一方で、服装に関する規定の明確化を求めていただけに「このまま問題が立ち消えになるのかな」との懸念もあった。規定の削除という結末に「こんな大ごとになるなんて全くの想定外。運転する際は、逆に気をつけないといけない」と話した。

 現在は布袍の上に手細(てぼそ)ともんぺを着用して運転しているが、改正後の県道路交通法施行細則が施行される4月4日以降は外して運転するつもりだ。

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