書店やスーパーなどの小売店にとって万引被害は死活問題につながる=2月、福井県内

 近年は外国人グループによる大量万引も全国的に問題になっている。県内でも昨年、ドラッグストアで一度に化粧品100点以上を盗まれる事件があり、ベトナム人の男女3人が逮捕された。化粧品を転売しようと考え、ショルダーバッグに商品をごっそり入れるという荒っぽい手口だった。県警や福井地裁であった公判内容によると、4県で化粧品など総額648万円の被害が確認されている。

 警察庁のまとめによると、17年に摘発された来日外国人による万引は3240件。氷山の一角とも考えられ、県内のある量販店の担当者は、外国人労働者の受け入れを拡大する改正入管難民法が4月に施行されるのを念頭に「外国人窃盗団による大量万引も警戒しないといけない」と話す。

 県内で複数のスーパーを経営する会社の担当者は、万引の抑止には刑罰を重くする必要があると指摘する一方で、「万引はなくならないだろう」とも話す。加害者側に「たかが万引くらい」という認識があると思うからだ。

 書店の社長は、万引した中学生の父親から「うちの子も悪かったけど、取られる方も悪いんじゃないの」と開き直られたことまである。「万引は犯罪だという当たり前の認識を世の中全体で持ってほしい」と切実な声を上げる。

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