黒川クリーニング社が導入したスニーカー乾燥機。日華化学が専用洗剤を開発、提供する=福井県坂井市の黒川クリーニング本社工場

 黒川クリーニング社(本社福井県坂井市春江町随応寺、黒川秀晶社長)は、スニーカーの洗濯サービスを始めた。日華化学(本社福井市)が専用洗剤を開発。スニーカー市場は拡大しており、個人をはじめ、団体・法人の需要を取り組み、売り上げの5%程度まで引き上げたい考え。

 クリーニングサービスは1足500円。少子高齢化をはじめ、服装のカジュアル化、クールビスの浸透などでクリーニング需要は縮小しており、衣類以外のスニーカーの洗浄に乗り出すことにした。

 韓国のクリーニング業者は売り上げの1割をスニーカーの洗浄で挙げており、同国に拠点を持つ日華化学の情報提供、提案を受けて共同で取り組んだ。シューズ専用の液体洗剤は特殊な非イオン界面活性剤を配合し、強力な洗浄力を発揮する。ハーブ系の消臭成分に抗菌剤、防かび剤も配合されている。

 1足ずつ乾かせる専用の乾燥機は、コスモ超音波研究所(福井市)が手掛けた。パイプの先端などから風が出る構造で、薄い生地なら約2時間で乾燥できる。黒川クリーニング社は48足対応の乾燥機を本社と金沢工場に導入した。

 同社によると、クリーニング業界で対象となる新たな商材の取り扱いは、二十数年前の布団以来になるという。担当者は「衣類の撥水(はっすい)や消臭など技術開発で機能は追加してきたが、スニーカーは手掛けてこなかった。若者から健康志向の高齢者まで幅広い需要が見込める」と期待する。

 国内スニーカーの市場は17年で前年比15%伸びている。県は企業の従業員らにスニーカーを履いての通勤・勤務を呼び掛け、歩数不足の解消を目指す「スニーカービズ」運動を奨励するなど、業界には追い風が吹く。担当者は「今後は幼稚園や病院施設など継続的に注文を受けられる契約での事業展開も検討したい」としている。

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