ステッピング合同就職セミナーで、企業担当者から説明を受ける学生ら=3月1日、福井県のサンドーム福井

 2020年春卒業予定の大学3年生らの採用に向けた会社説明会が3月1日解禁され、福井県内でも合同就職セミナーが開かれるなど学生の就職活動が本格スタートした。人手不足を背景に学生優位の売り手市場は一層強まり、企業側は人材確保へ懸命にアピール、学生はより優位な条件の企業を見極めていた。

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 サンドーム福井で開かれた「Step…ing(ステッピング)2020合同就職セミナー・パート1」(福井新聞社主催)には県内企業を中心に186社が出展、学生約420人が詰め掛けた。開始と同時に学生は目当ての企業ブースを回り、メモを取りながら事業内容などの説明を熱心に聴いた。

 セミナーは福井商工会議所の企業ガイダンスと合同開催。

 仁愛大学の学生は「すでに面接直前まで進んでいる友達もいて(解禁前に)就活が進んでいる印象。焦ります」と話し、仁愛女子短期大学の学生も「周囲は1~2月に動きだしている。思った以上に就活が本格化してる」と一様に早期化している就職戦線を実感しているようだった。

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 売り手市場を背景に、学生の企業側を選ぶ目も厳しい。福井市出身で秋田県内の大学に通う男子学生は「残業が少ない会社を選びたい」と話し、他の多くの学生も福利厚生など、より条件の良い企業をじっくり選ぶとした。

 一方の企業側は、人材獲得競争に打ち勝とうと熱を帯びている。会場入り口では採用担当者らが数十人張り付き、学生にアプローチ。自社ブースに案内しようと次々に声を掛けていた。

 出展したIT企業の担当者は「インターンシップで早くから学生に接触し、囲い込んでいる企業が増えているためか説明会への参加学生が例年より少なくなった」と分析。製造業の担当者は「学生側が幅広い業種に目を向けず絞り込んでいる気がする。目標とする数の学生を確保ができるか心配だ」と話し、採用側にとって厳しい状況であることをうかがわせた。

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