自殺した男子生徒が通っていた池田中学校=福井県池田町

 福井県池田町の池田中学校で2017年3月、当時2年生の男子生徒が自殺した問題で、福井地検は2月27日、厳しい叱責などにより生徒を自殺させたとして業務上過失致死容疑で市民団体から告発された当時の担任と副担任、責任者である校長を不起訴とした。市民団体は不起訴処分を不服として、早ければ28日に福井検察審査会に審査を申し立てる方針。

 市民団体によると、不起訴理由は嫌疑不十分。

 男子生徒は17年3月14日、校舎から飛び降りて死亡した。池田町教委が設置した調査委員会は同10月に報告書を公表。担任、副担任の厳しい叱責にさらされ続けた生徒は、孤立感、絶望感を深め、自死するに至ったと結論付けた。

 福井市のボランティア団体「社会問題被害者救済センター」が17年12月に告発状を提出。地検は昨年1月に受理し捜査していた。

 告発状によると、担任と副担任は生徒を叱責する際、精神的打撃が大きくなりすぎないよう配慮する業務上の注意義務を怠り、限度を超えた厳しい叱責を繰り返した過失、校長は担任や副担任の指導に問題がないか調査し、改善を図るなどの注意義務を怠った過失により、生徒を自殺に至らせたとしていた。

 福井市内で2月27日に会見した同センターの村内光晴代表は「失望した。人が亡くなっていることをどのように考えているのか全く理解できない判断」と述べ、検察審査会には「市民目線で正しい判断をしてもらえると思っている」と期待した。

 一方、池田町の内藤徳博教育長は取材に対し「検察の判断にコメントする立場にないので、差し控える」とした。
 

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