「重り引き」と呼ばれるトレーニングに励むファンキーガールズのメンバー=2月20日夜、福井県勝山市

 綱引き女子日本一のチームが福井県勝山市にある。チーム名はファンキーガールズ。2連覇に挑む全日本選手権(3月3日・東京)に向け冬場の練習に励んでいる。強さの秘密に迫った。

 チームは勝山市を中心に30~50代の10人で構成。昨年の全日本選手権で初優勝を遂げ、公開競技として同市で行われた福井国体も制覇した。

 1チーム8人の時間無制限勝負で持ち味は「攻める綱引き」だ。石井真由主将(37)=同市=は「腕で引くのではなく、床を踏み、蹴る感覚。形はきれいではないけど、8人が一つになって早く勝負を決める」と解説する。

 強さを支えるのがコンスタントな練習だ。介護福祉士や保育士、自営業など職種は多彩だが、盆と正月を除き、月、水、金曜の平日練習を欠かさない。仕事や家事を終え、午後8時から2時間、勝山市内の倉庫で鍛錬する。

 準備運動もそこそこに、重りと人をのせた木製の箱を綱で引くトレーニング「重り引き」を約1時間続ける。宮本成広監督(59)=同市=は「男子も嫌がる練習をみっちりやることで、つらいときも蹴るタイミングを合わせられる」とうなずく。

 練習ではパワーで勝る地元男子チームと何度も対戦。勝負がつくと立ち上がれないほど体を追い込み、体からは湯気が上がる。ベテランの平泉博子選手(52)=同市=は厳しい鍛錬にも「男子チームと実戦練習できるおかげで今のファンキーがある」と強さの理由を話す。

 地元企業の協力で国体後も倉庫を練習場として使えるのも大きい。宮本監督は「環境に恵まれている」と感謝する。前哨戦の平和堂カップ福井大会を制し、弾みをつけて臨む全日本選手権。石井主将は「2連覇は意識せず、まずは一戦一戦。結果は後からついてくる」とあくまで自然体だ。

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