福井大学

 福井大学と福井県立大学が、これまで非公表としていた2次試験の記述式問題の解答例を、今年の一般入試から前期、後期日程とも公表する方針を決めたことが2月26日、両大学への取材で分かった。原則公表を求めた文部科学省の通知に対応する。公表時期は福井大が「5月末めど」、県立大は「4月以降」で調整している。

 2017年の入試で、大阪大や京都大などで出題ミスが相次いだことを受け文科省は昨年6月、問題や解答の原則公表を盛り込んだ大学入学者選抜実施要項をまとめ、全国の大学などに通知した。

 昨年2月に実施した前期日程の国語で出題ミスがあった福井大は、今月25日に実施した前期日程と、3月12日に予定している後期日程で、全学部学科の問題と解答例をホームページ上で公表する。同大の担当者は「学内で発見できなかったミスを外部の指摘で把握でき、早めの対応が可能となる」と話した。

 公表が5月末ごろになる点については「問題の出典の著作権に関する対応や合格者の手続き、学位記授与式(卒業式)、入学式などが終わってからの作業になるため」と説明している。

 県立大も前期、後期日程の全学部の問題と解答例を公表する。具体的な時期や方法は今後決めるが、担当者は「年度内の実施は難しく、4月以降になるだろう」と話し、他大学の動向も見ながら検討する構え。

 2次試験が小論文のみの敦賀市立看護大は「小論文も該当するかどうか、文科省に問い合わせているが、公表する方向で検討している」とした。

 このほか、福井工大は「夏ごろに発行される赤本(過去問題集)で問題と模範解答を開示している」との立場。仁愛大、仁愛女子短大、福井医療大は、いずれも入試問題と解答例を掲載した冊子を毎年5月ごろから進学説明会やオープンキャンパスなどで希望者に配布している。同短大の担当者は、著作権対応などの課題を挙げ、「受験者への情報開示が目的ならば、ウェブ(インターネット)である必要はない」と話している。

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