受験勉強が不向きな子の進路は

 「福井の受験」をテーマに公募で集まった約10人が語り合った「第4回福井新聞オンライン×ゆるパブコラム・オフ会」(1月21日、福井県鯖江市のエコネットさばえ)。これまでの話し合いでは受験というシステムの功罪にスポットを当ててきた。次に考えたのは受験に不向きな子どもはどうするべきかだ。嫌ならば受験なんて受けなくていいという単純な話ではない。人生の続きを自分らしく進んでいくために、どんな社会であるべきか思いを巡らせた。

⇒前回の記事「テスト点数で生徒評価、教員の葛藤」を読む

 若狭町出身の若新雄純・慶應義塾大学特任准教授は高校時代の3年間で偏差値が30下がったことを振り返り、「(先生たちが自分に対し)受験やテスト勉強に向いていないというふうには考えてもらえなかった。どれだけさぼっているんだという話になった」と説明した。若新さん自身、学校を中退することには抵抗があった。「退学したら人生が終わると思った。もう2度と正しい道には戻れないという恐怖感があった」。退学して違う道を歩むことは“並列”の横に移る選択肢ではなく、下に落ちる感覚だったという。

 「不登校など非社会的な子どもを無理やり社会へ戻そうとする力が依然と強い」と若新さんは続けた。非社会的でもいいと認めてしまえば「非」にならないとの考え方だが、受験に際し「『学校が嫌だったら通信教育でいいじゃない』とはならない。『君でも行ける高校に行こう』というふうになる傾向がある」と指摘。そして高校時代を振り返りこう言った。「人生いろんな選択肢があると当時知っていたら、すぐに辞めていた。やめたとしても人生は終わらない」

関連記事