たこやきレインボー(左から)春名真依、彩木咲良、清井咲希、根岸可蓮、堀くるみ(写真/西田周平)

 たこやきレインボーが、3rdアルバム『軟体的なボヤージュ』を2月27日に発売する。本作で起用されたプロデューサーや作詞家など、「ずっと曲を作ってもらいたかった」という氣志團や安室奈美恵の『Hope』の作詞を手掛けたMioFRANKY、デビュー前から親交のあるドランクドラゴンの塚地武雅からも初の歌詞の提供を実現し、メンバー全員の意見が反映された。「自己プロデュースができるのが私たちの強み」と言い、ライブなどでその才能を発揮している。多数存在するアイドルグループで一線を画す彼女たちに話を聞いた。

【写真】笑顔が素敵なたこやきレインボーのソロカット

◆自分たちの思いや希望も反映された思い入れのあるアルバム

 ももいろクローバーZや私立恵比寿中学を輩出するスターダストプロモーションより「最終兵器」として2016年メジャーデビューを果たした、たこやきレインボー。2月27日に発売される3rdアルバム『軟体的なボヤージュ』では、「この方にこういう曲をプロデュースしてもらいたい」「この方にこういう歌詞を依頼したい」など、メンバー全員の意見を反映。前作に引き続き、Jeff Miyahara、前山田健一、CMJKなど名だたる作家に加え、「ずっと曲を作ってもらいたかった」という氣志團、メンバー全員が大好きでライブでもカバーした安室奈美恵の『Hope』の作詞を手掛けたMioFRANKY、さらにデビュー前から親交のあるドランクドラゴンの塚地武雅からも初の歌詞の提供を実現した。

【春名真依】 ライブでは毎回、コンセプトに合わせて、こんなダンスをしたらどうかなど、アイデアを出させてもらっていたんですが、アルバムの制作で、最初の打ち合わせからしっかり参加させてもらったのは今回が初めて。自分たちの思いや希望、入れたいワードを提案して形にしていただいたので、よりギュッと思いが詰まった作品になりました。
【清井咲希】 作家の方々との打ち合わせのとき、ちゃんとした言葉で説明しなきゃといろいろ考えたんですが、なかなか言葉が出なくて。でも私たちのふんわりした言葉でもちゃんと受け止めてくださって、私たちの思いの200%を越えるくらい素晴らしい曲を作ってくださったのでさすがだなって感激しました。
【根岸可蓮】 「ウエッサイ・ストーリー」は、気志團さんらしいカッコイイ曲で、簡単なクラップで始まるので、ライブではお客さんも一緒にやってもらえたらうれしいですね。「あなたとの約束」は、塚地さんからのメッセージのような内容で、言葉がストレートなので、胸に響くし、感動しました。

 さらに今回、メンバーからも彩木咲良が初めて作詞を担当。
【彩木咲良】 メンバーが書いた歌詞があると、より皆さんに気持ちが伝わって、説得力のあるアルバムになるよねと皆で話し合って、2018年春のライブハウスツアーにDJとして一緒に回って頂いたCMJKさんと共同で私が書かせていただきました。ご飯も喉を通らないくらい考えて、大変でした。でも、出来上がったときはこれを世に出せるんやなという喜びがすごく大きかったです。

 本アルバムでは、SNSが流行のベースになる現代に対応するべく、メンバーそれぞれが実在する商品のCMを作成し、WEB上で大喜利を実施する企画も実現。江崎グリコ、ダイドードリンコなど、関西から世界へ進出する5つの企業のバックアップを受け、同じ構成に、5種5様の新曲と演出、キャッチコピーを付けたCM風MVを配信している。
【彩木咲良】 最初は、例えば『たこやきシャンプー』とか架空のうちらのグッズのCMを作るのかと思っていたんですが、ほんまに大企業様が協力してくださって、失礼のないようにって緊張しました。
【春名真依】 商品のキャッチフレーズも考えさせてもらったんですが、自分たちで作ってみて、プロの方々のすごさをすごく感じました。それからはCMのキャッチフレーズをすごく注意深く見るようになりました。

◆自己プロデュースができるそれが私たちの強み

 全身全霊をこめて「等身大の自分たちと挑戦する自分たち」を表現している今回のアルバム。現在、数多存在する女性アイドルグループたちのなかで、彼女たちは自分たちの強みをこう分析する。
【春名真依】 共同生活をしていて、一緒にいる時間が長いので、とにかくどのグループよりも私たちは話していると思います。
【堀くるみ】 たこやきレインボーとはみたいな話から、次のライブをどうやって作っていくかとか。意見を出し合って、自分たちでプロデュースしていけるのが私たちの強みだと思います。
最後にそんな彼女たちに今後の目標を聞いた。
【彩木咲良】 ライブの演出で、ステージが動いたり、ポップアップがあったり、空を飛んだりするのはプロのアーティストがやることだと思っているので、そういう演出がいつの日かできたらいいなって思います」
【春名真依】 それぞれが作詞とか作曲に携わった曲をリリースしてみたいです。
【咲良】 メンバー全員で楽器もやってみたいですね。これはずっと皆で言っていることですが、ギターとドラムができる子がいるから、あとはベースとキーボード。皆で練習してできるようになれたらいいですね」
【堀くるみ】 今回のアルバムは、10曲全部新曲で、それぞれジャンルの全く違う曲に挑戦したんですが、私たちは、定期ライブでも、毎回テーマを変えて、いろいろなことに挑戦しているんです。何にでもなれる、何を言われても対応できるのが、たこやきレインボーの良さだと思うので、これからもそこを磨いていきたいし、新たなジャンルの曲にもどんどん挑戦していきたいと思います。

 結成から7年、バンド・DJなど、いろいろな形式に様変わりするエンターテインメントライブを繰り広げ、2年連続で『SUMMER SONIC』出演したたこやきレインボー。目標は甲子園球場で単独ライブを実現すること。「遠い未来かもしれないけど、がんばります!」とメンバー5人、強い意志を秘めた瞳を輝かす。

(文/河上いつ子)

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