大学入試センター試験の会場に向かう受験生ら=1月19日午前、東京・本郷の東京大学

 2019年度国公立大学入試について、総志願者46万9836人の出願状況を分析した河合塾の調べによると、東京大学をはじめとする難関10大学全体の前期日程の志願者は5万8003人で、前年比97・9%と減少したことが分かった。今年の大学入試センター試験は英語のリスニングや国語の平均点が上がり高得点層が増加したが、2次試験出願に当たっては、合格の可能性の高い大学を選ぶ「守り」の傾向がうかがえるという。

 難関10大学は旧七帝大の東京大学、京都大学、大阪大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、九州大学に、一橋大学、東京工業大学、神戸大学。

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 今年のセンター試験は主要科目で平均点が上昇。平均点が上がると、得点できた受験生がいわゆる「強気」の出願動向になることが多いが、今年は難関大学に比べてセンター試験の配点比率が高い大学が選ばれた傾向がある。難関10大学全体で志願者減少は現行の教育課程になった2015年度入試以来4年ぶり。

 東京大学の前期日程志願者は前年比98・0%の9483人。文科類では、最難関の文科一類は106・3%と大幅増。志願者増は3年連続。河合塾の「センター・リサーチ」でも高い人気を示した結果が表れた。一方文科二類は98・5%、文科三類は97・2%と減少した。

 東京大学の理科類では、医学部の理科三類が志願者が大幅減った前年からさらに1割減少した。医学科は全国的に志願者が減少している中、東京大学も同様だった。

 京都大学の前期日程の志願者数は前年比95・5%の7511人。文系では法学部、経済学部で志望者が減少した一方、文学部は3年連続の増加。教育学部も増えた。

 京都大学の理系は理学部で志願者が3年ぶりに800人を上回った。工学部は前年比90・1%の269人減で、全学科で志願者が減った。

 大阪大学の前期日程志願者は前年比95・8%と減少。文系では文学部、外国語学部で志願者が減少した。外国語学部は前年入試で志願者が大幅に増えたことなどから敬遠されたとみられる。前年入試で1・98倍だった法学部は志願者が増加し、2・54倍にアップした。

 大阪大学の理系は、理学部、基礎工学部、薬学部で前年に引き続き志願者が増加した。工学部は前年から400人以上減少した。

 神戸大学は難関10大学のうち、前期日程で唯一志願者が増加し、前年比105・3%の5933人だった。ほかの難関大学に比べてセンター試験の配点比率が高い学部・学科が多いことから、センター試験の平均点上昇で積極的に出願した受験生が多かったと考えられるという。

 神戸大学の文系では経済学部が前年入試から3割以上増加し、4年連続の志願者増。理系はすべての学部で志願者が増加した。

 2019年度国公立大学入試の前期日程は2月25日から行われる。

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