大学入試センター試験に臨む受験生=1月19日、福井県福井市の福井大文京キャンパス

 2019年度の国公立大学入試の確定志願者数は46万9836人だったと文部科学省が発表した。大手予備校の河合塾の調べによると、志願状況は近年続いていた「文高理低」の基調に変化がみられ、学部系統別に分析すると文系では前年人気だった「経済・経営・商」の志願者が減少し、理系では「理」「農」で志願者が増加したことが分かった。

 前期日程の学部系統別の志願者をみると、社会科学系の志願者で「経済・経営・商」は98・3%と減少。前年人気だったことから敬遠された様子がみられるという。内訳は国立大学が100・9%で前年並みだったが、公立大学は94・3%と減少した。「法・政治」は102・5%に増えた。

⇒【関連】難関国立大学出願に「守り」の傾向

 「文・人文」は前年比109・3%で約2千人増加した。北海道大学(文、教育)、名古屋大学(教育)、九州大学(教育)などの難関大学での志願者増が全体の志願者数を押し上げた。

 自然科学系の志願者数は「理」で105・6%。東北大学、京都大学、大阪大学といった難関大学で志願者が増加した。「農」も102・6%と増加した。

 「工」は前年比97・7%と減少。首都大学東京、名古屋工業大学、九州工業大学の一部学科では志願者が大幅に増加した一方、京都大学や名古屋大学、大阪大学の一部学科では減少が目立った。

 医療系は「医」が前年比96・1%で、前期日程では5年連続の志願者減。医学科の人気は私立大学も含めて低調になっている。名古屋市立大学は前年の8・56倍から志願者186人の倍率2・66倍に大幅ダウン。前年の高倍率と今回から新たに2段階選抜実施を予告したことが影響したとみられる。

 「薬」は前年比97・0%と減少。京都大学、東北大学、九州大学といった難関大学で志願者減少が目立った。

⇒特集「大学受験2019」はこちら

関連記事