福井県内で落とし物を拾った人などから警察に出された2018年の拾得届は、5万6659件(前年比3517件増)に上り、07年に遺失物法が改正され現在の統計方法になってから最多となった。このうち現金は計約8千万円。増加は8年連続で、件数は10年前の2倍以上に達しており、福井県警は「早期に落とし主へ返すため、大型商業施設などが警察署へこまめに落とし物を届けてくれるようになった影響」としている。

 県警会計課によると、財布は4494点、スマートフォンなど携帯電話は1685点、かばんは1619点あった。県警は07年以降、落とし物の多い施設には定期的に警察署へ持ってくるよう積極的に依頼しており、曜日を決めて担当者が毎週持ってくる施設が増えている。

 現金は計約7981万円。30万円以上は15件あり、うち100万円以上は3件で▽タクシー内に忘れた長財布に100万円▽ごみ処理施設で発見された封筒内に150万円▽路上に忘れたかばんに100万円分の札束―が入っていた。いずれも落とし主(遺失者)に返還された。この3件を含め約5695万円が落とし主に戻り、約1643万円が拾った人(拾得者)に引き渡された。3カ月たっても遺失者不明で、拾得者も受け取らなかった約1243万円は県に納められた。

 動物は25件。路上などで見つかった伝書バトは5件で、いずれも足環があり飼い主に返された。民家の敷地内に迷い込んだイグアナ(体長50センチ以上)やハリネズミも届けられた。イグアナは動物園に引き渡された。犬は3件、猫は1件だった。

 9~10月の福井しあわせ元気国体・大会(全国障害者スポーツ大会)会場の落とし物は、タオルや傘など約700件あった。

 一方、落とし主から出された遺失届は2万2340件あり、現金は計約1億7684万円だった。

 拾得物は県警ホームページ内「落とし物」コーナーから検索できる。会計課の永田浩之次席は「まずは紛失しないよう注意を。警察署や交番、駐在所が電話でも対応しているので、落としたときはいち早く確認してほしい」と話している。

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