「まほろば」メインメニューの「鶏醤油」。グランドオープンに向けさらに味に磨きをかけている

 福井と金沢の人気ラーメン店が合併し、福井県福井市に新店をプレオープンした。2店は口コミグルメサイト「食べログ」の各県ラーメン部門でトップに君臨していたが、昨年12月に閉店。以前から互いに尊敬し合いラーメン作りを究めてきた両店主が手を組み、4月中のグランドオープンに向け、理想の一杯を追求している。

 合併したのは福井市渕4丁目の「めん屋さる」と石川県金沢市の「そらみち」。ともに鶏がらスープをベースとしたしょうゆラーメンが定評で、両店とも連日行列ができていたという。さる店主の永平真智さん(40)、そらみち店主の青山力さん(36)は同じ特徴のラーメンを作る仲間として、一緒に研究したり相談し合ったりする仲だった。

 両店とも昨年末に閉店し、青山さんらそらみちの3人が福井市に転居。1月中旬、さるの旧店舗に新店「まほろば」をプレオープンした。

 福井への移転、合併は青山さんが提案した。その理由は「水」だ。金沢時代には、水道水を純水器に通したりpH値を調整したりしてスープなどを調理していたが「どうしても酸味が出たり味が壊れたりしてしまい、対策にも限界があった」という。

 永平さんと一緒に試作研究するうちに「福井の水を使った方が理想に近い」と分かり、移転を決断。合併は、「本当においしいものを作ろうと、純粋にラーメンとお客さんに向き合っている」と尊敬する永平さんに打診し、永平さんも快諾した。

 メインメニューの「鶏醤油(とりしょうゆ)」(800円)は、秋田県の比内地鶏と水としょうゆだけを使用。永平さんは「今でも十分おいしく食べてもらえる」というが、より磨きをかけようと、グランドオープンに向け少しずつ味を変えながら提供している。目指すのは「素材の味をダイレクトに伝えるラーメン」だ。

 プレオープンの現在でも行列ができる日もあり、期待の高さをうかがわせる。永平さんは「来てくれたお客さんを笑顔にしたい。軸をぶらさず、自分たちの力をもっと上げていければ」と意気込んでいる。

 営業時間は午前11時~午後2時、同6時~同9時。火曜定休。

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