今春の福井県知事選への出馬を表明している現職の西川一誠氏(左)、前副知事の杉本達治氏(中)、共産党福井県書記長の金元幸枝氏(右)

 統一地方選の皮切りとなる3月21日の福井県知事選告示まで1カ月となった。5選を目指す現職の西川一誠氏(74)と前副知事の杉本達治氏(56)による異例の対決構図で保守層が分裂する中、共産党福井県書記長の金元幸枝氏(60)が挑む形になりそうだ。3人が立候補した場合、西川氏が初当選した2003年春以来となる。

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 西川氏は昨年10月29日の知事定例会見で事実上の5選出馬を表明した。4期15年余りの実績を強調した上で「北陸新幹線の県内延伸が4年後に迫り、敦賀開業から切れ目なく大阪までつなぐ難しい課題も残っている。全身全霊で仕事を最後まで仕上げる。それが私の責任だ」としている。2月16日時点で企業・団体から1231の推薦を得た。

 杉本氏は昨年11月2日に出馬表明した。「若さと行動力で新しい風が吹き込めるよう全力を尽くす」とし「4年後の北陸新幹線県内開業から50年先、100年先の福井県の発展や子や孫、その子どもたちのため、できるだけ長く責任を持てる県政に変える」と力説する。自民党の推薦が2月15日に発表され「活動に大きく弾みがつく」と意気込む。

 金元氏は19日に出馬表明した。告示まで約1カ月前の会見となったが「原発反対などの取り組みをずっと続けており、焦りはない」とした。自民の推薦手続きで争った西川、杉本両氏を「政策の方向が同じ勢力同士の争い」と皮肉り、原発反対や再生可能エネルギーの促進、国民健康保険税の負担軽減など政策本位で浸透を図ると力を込めた。

 自民、共産の対応が決まったことで、今後は他政党の判断が注目される。

 公明党福井県本部の西本恵一代表は「党員、支持者の皆さんの声を聞きながら検討している」としている。

 一方、野党の立憲民主党福井県連合の野田富久代表は「大きな相違点がない中で、推薦の議論はまだ深まっていない。両氏から政策が出てきた段階で、党の規定などを踏まえながら総合的に判断していく」とのスタンスだ。

 国民民主党福井県連は、23日の幹事会で改めて各議員の意向を聞き、協議を進める方針。斉木武志代表は「2人の政策に大きな違いが見られないので出そろった時点で吟味する。最大の支持団体である連合福井が西川氏を推薦していることも踏まえなければいけない」と話している。

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