女性の育児や仕事など、女性の問題ばかりが取り上げられるこのご時世。しかし、男だって「男ならでは」の問題を抱えて生きづらさを感じています。男が悩むのは“女々しい”!? そんなことはありません。男性学研究の精鋭、田中俊之先生がお答えします。

■今回の相談

田舎に住む40歳男性です。隣に両親が住み、私は妻と子ども3人家族です。当初はよかったはずの両親と妻の関係が著しく悪化してしまいました。

私はサラリーマンで、妻は主婦です。もう数年前ですが、最初のきっかけは両親が妻の話をしていたのを、妻が聞いたことです。「昼間どこに行っているのか」「きちんと家事はやっているんだろうか」。そんな会話だったようです。

妻曰(いわ)く、「両親は孫より息子がかわいい」。親が作った料理をよくくれるのですが、それも息子のため、といった感じです。

私も昔から過保護でうるさいなと思っていた親でしたが、子を持ち親の気持ちもわかるし、わかってあげたいので、もう仕方ないだろう、大目に見てくれよ、という気持ちですが、妻からすればイライラする要因なのです。

母も妻も大きく分ければ似ており、物事を片目をつぶって見ることができないタイプです。

歩いている道に障害物があればよけたり、待ったりするのではなく、無理やりでも、どかしてぶつかっていくタイプです。大きく分ければ私と父が似ている人間ですが、父と妻が衝突しお互い怒りが収まらない状態で1年ほど過ごしています。

明らかに聞こえる大声で父の悪口を言い、子どもが「ママはおじいちゃんが嫌い」と祖父に伝える始末です。子どもたちは幼いのでどのように受け止めているのか、妻がいないときに私が隣家に連れて行くと、楽しく祖父母と遊びます。

私と妻も考え方が違うことが多く、いつもけんかしています。私は時間に子どもを寝かせたいなど細かくて、妻は何事も大ざっぱです。そもそも私たち夫婦は馬が合わないのかもしれません。そもそもの発端はすべてそこですが。

同世代の長男同士では「生まれ変わったら次男に生まれたい」と気が合います。恩恵を受けていることもあるので、妻も両方見てバランスをとってくれればいいのですが……。ご助言いただけたら幸いです。(仮名:東北太郎)

結婚する・しないは個人の自由という時代

まずは落ちついてください。

 

NHK放送文化研究所による「日本人の意識」調査によれば、2018年の時点で結婚について、「必ずしも結婚する必要はない」と考える人が68%に達しており、子どもに対しても、「結婚しても、必ずしも子どもをもたなくてもよい」という回答が60%を占めています。

 

少なくとも意識の上では、今や結婚する・しない、子どもを持つ・持たないは個人の自由という時代がやってきていると言えます。東北太郎さんと奥様も、おそらくこのような意識を持っているはずです。

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