参拝者が無病息災などを願った「すりばちやいと」=2月20日、福井県鯖江市長泉寺町2丁目の中道院

 護摩炉の形をしたすり鉢を頭にかぶり、無病息災や学業成就を願う伝統行事「すりばちやいと」が2月20日、福井県鯖江市長泉寺町2丁目の天台宗中道院で行われた。境内に多くの参拝者が列をつくり、思い思いの願い事をした。3月2日にも行われる。

 同院の元三大師堂に直径約40センチのすり鉢が逆さにつるされ、その上でモグサがたかれた。僧侶が真言を唱える中、参拝者は順番に頭にかぶせてもらったり、家族の写真にかぶせたりした。

 孫と一緒に初めて訪れたという越前町の女性(65)は「家族みんなが元気でいられるように願った」と笑顔で話した。

 すりばちやいとは、平安時代に比叡山延暦寺の座主だった元三大師が鯖江に滞在した際、参拝者の頭に護摩炉をかぶせてきゅうを据え、疫病を鎮めたとする言い伝えに由来する。

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