新しい繊協ビルのイメージ。ビルの右側が立体駐車場で、ホテルはビル南側に誘致する計画(福井県繊協ビル同業会提供)

 建て替え計画が進む福井県繊協ビル(福井市大手3丁目)について県繊協ビル同業会は2月19日、計画の検討経過を発表し、ホテル誘致を目指す考えを明らかにした。現在のビル東側の駐車場部分に10階程度のオフィスビルを建設して現在の建物を取り壊し、跡地にホテルと立体駐車場の整備を進める。同業会は、建て替え計画案を3月中に開く予定の理事会、臨時総会に提案。承認が得られれば実施設計に着手する。

 建て替えに向けては、県繊協ビルを管理運営する同業会の構成団体でつくる新ビル建設計画委員会が検討を進めている。

 同業会によると、ホテルはオフィスビル南側の中央大通りに面する位置での誘致を目指している。国内ホテルチェーン数社から出店の希望があり、現在交渉中という。計画では、ホテル建設の用地として敷地面積925平方メートルを賃貸する考えで、建物は10階建てを見込んでいる。

 ホテル誘致について、同業会の担当者は「中心市街地のにぎわい創出に寄与する」と話し、宿泊者による立体駐車場の使用も見込めるとした。ただ、ホテルの完成は2023年夏以降とみられ、北陸新幹線敦賀開業には間に合わない可能性が高いという。

 オフィスビルは10階程度を目指しており、各階の延べ床面積は330平方メートル。ビル内は現在のビルと同様、オフィスを中心に飲食、医療、教育、会議室エリアなどで構成する。現在のビルから移転するテナントで全フロアの半分以上が埋まる見込みで、残りは新規テナントを募る。早ければ年内に着工し、21年春の完成を目指す。

 現在のビルはその後取り壊し、200台が駐車できる6階建ての立体駐車場を建設する。完成は22年としている。建て替えの総事業費は40億円台となる見込み。担当者は「多くの人でにぎわうビルになるよう、テナント誘致などに取り組んでいく」と話している。

 「県繊協ビル」 1933年に3階建てのビルとして建設され、66年に現在の建物に建て替えられた。地下2階、地上8階建ての延べ床面積約2万平方メートル。繊維団体、繊維関連企業の支店などが入居し、開業当初はスーパー、ファストフード店、京福バスの路線バスターミナルなどがあり、にぎわった。

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