映画「あの日のオルガン」(22日公開)の試写会イベントが東京都内で開かれ、主演の女優戸田恵梨香が登場。死の恐怖が身近にあった戦時下の保育士を演じるに当たり、兵庫県出身の戸田は「阪神大震災の被災体験を胸に撮影に臨んだ」と語った。

 撮影を通して命の大切さをどう感じたかを問われた戸田は、6歳の時、震災で身近な人を亡くした経験を明かし「時間がたつ中で『なんで、なんで』という思いが生まれた。当時の気持ちや大人になった今、考えていることを抱いて作品に関わった」と話した。

 撮影に際し、保育園で実習したといい「抱っことなったら、園児は前からも後ろからも同時に来るし、腰との戦いでした」と保育士の仕事の大変さを実感した様子。

 「今、保育士さんが不足し、難しい現実があると聞くが、1人でも保育士が増えることを祈っています」と、イベントに参加した保育士を目指す学生らにエールを送った。イベントにはダブル主演の歌手で女優の大原桜子も参加した。

 物語は1944年、空襲を逃れるために、園児を連れて集団疎開した若手保育士らの奮闘を描く。作品を鑑賞した学生からは「今、児童虐待のニュースを耳にするが、改めて子どもの命の尊さを感じた」といった感想が寄せられた。

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