「サッカーの魅力に触れる機会を増やしたい」と話す福井ユナイテッドの吉村一男社長=福井県福井市内

 サッカー北信越リーグ1部でサウルコス福井から改称した福井ユナイテッドFCが2月に始動した。運営を引き継いだ吉村一男社長(62)は福井新聞のインタビューに応じ「(Jリーグ参入へ)多くの人に一緒に盛り上げてもらい、一歩ずつ成長していきたい」とビジョンを語った。

 ―新生チームが活動を始めた。

 「サウルコス福井は北信越では常勝チーム、福井国体で優勝するなど実績は輝かしい。名前の変更は苦渋の決断だったが、オール福井を目指し、今までとは違うということを打ち出していく」

 「県外チームの試合を見たが、力の差はない。日本フットボールリーグ(JFL)昇格には、最後は県民の応援や地域との関係の強さが大きな力になっていると感じた。国内外のチームの成功例を、福井に合った形で取り入れてクラブの在り方、地域との関わり方を考えていきたい」

 ―観客増へ仕掛けは。

 「リーグ戦で、県内の高校生や子どものチアリーダーチームに応援に来てもらうなど、盛り上げるためのアイデアを練っている。出演者の保護者らサッカーに関わりのなかった人にも足を運んでもらい、サッカーの魅力に触れる機会をつくっていければと思う」

 「本拠地のテクノポート福井スタジアムと最寄り駅をつなぐバスを出せないかなど、さまざまな団体と協議している。選手を広く知ってもらうための方法も考えたい」

 ―株主を募る目的は。安定経営をどう進めるか。

 「なるべく多くの人、企業に支えてもらうという形をとりたい。株主は個人が1口50万円、法人は1口250万円で、理念に賛同する方なら県内外問わない。経営の安定化のために、まずは1億円を達成させて資本金(1020万円)を増やしたい」

 「クラブ会員費を事業収入の軸にしたい。個人会員の年会費を1万円の場合、家族で観戦できるフリーパスや協賛店での割引といった特典を付ける。会員が増えれば広告効果も上がりスポンサーも増えてくれると考えている」

 ―サッカーチーム運営の経験はあるか。

 「中学から大学までサッカーをしていた。今はシンガポールで、歴史があるジュニアのクラブチームでゼネラルマネジャー(GM)のような役に就いているが、運営は初めて。社長をやるに当たって、自分なりに勉強してきた。楽しんでやっていきたい」

 ■吉村一男(よしむら・かずお) 福井大学附属中学校(現福井大学附属義務教育学校)、藤島高校、東京大学を経て、日本興業銀行(現みずほ銀行)に入行し海外勤務を経験。現在はIT関連会社役員や海外人材交流などを支援するコンサルタント会社社長を務める。福井県福井市出身。シンガポール在住。

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