【ゆるパブ・オフ会】テスト点数で生徒評価、教員の葛藤

 若狭町出身の若新雄純・慶應義塾大学特任准教授は少年時代、親から「おまえのしたい仕事に就くためには、まずいい高校に行け」と言われた経験を踏まえ、「5教科バランス良くできる子ならいい。ただ、それに向いていない子が無理に頑張るとつらい」とおもんぱかった。

 加えてテストの出題傾向について「暗記という行為に点数がひも付いているような気がする」との持論を唱えた。教員はそれを全否定しなかった。「知っているか知らないかを問うような問題は点数化しやすい」。

 点数化する意義についてはこう説明した。「受験は順列をつけないといけないというのが大前提。学校側には高校受験で説明責任がある。(点数化すれば)なぜ合格して、なぜだめだったのか納得して説明できる」。

 思考力を問うような問題は数字での評価が非常に難しいのだ。参加者の中には問題に対する解答が一通りではない設問があってもいいのではという意見も出たが、越前市内の40代女性は「答えが複雑化すると採点が大変になる」と先生側に理解を示した。

 5教科の点数ではなく、子どもたちの多彩な能力、才能を評価できる受験の仕組みがあれば…。教育にとって取り組むべき大きな課題だが、教員は現状を鑑み断言した。

 「受験の正しさは一つしかない」

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 次回は2月27日(水曜)掲載予定。「受験勉強が嫌でも受験すべきか?」をテーマにしたオフ会の内容の一部を公開します。

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