【ゆるパブ・オフ会】テスト点数で生徒評価、教員の葛藤

 「福井の受験」をテーマに公募で集まった約10人が語り合った「第4回福井新聞オンライン×ゆるパブコラム・オフ会」(1月21日、福井県鯖江市のエコネットさばえ)。途中、参加者の中にいた中学校教員の言葉がひときわ関心を集めた瞬間があった。受験に苦悩するのは生徒だけではない。先生たちもまた、受験というシステムについて葛藤があるというのだ。

 ⇒第1回「福井の高校・大学受験は視野狭い?」を読む

 ⇒第2回「高校受験と生徒指導は『表裏一体』」を読む

 「15歳という多感な時期に、生徒たちをテストの点数によってランク付けしていくことで、生徒達の自信を損ねていることがつらい」。立場上、先生は高校入試へ向け生徒たちに発破をかけなければならない。勉強が得意な子にとってそれでスイッチが入ることもあるが、逆につらく思う生徒もいるはずだと感じているという。

 順番を付けるための勉強という矛盾。教員は加えてこう言う。「幼稚園では『学び=遊び』と教えているが、いつから学びは遊びでなくなってしまうのか」。小学校へ上がるとテストなどによって数字で評価され順列付けられることで、学びが苦痛に変わってしまうとすれば、それはもったいないことだと苦悩を明かした。

 生徒の能力を点数化することへの疑問も口にした。例えば歴史が大好きな中学生がいるとする。進んで高校レベルの歴史の勉強をするくらいに。しかし、高校受験のルールは5教科のテスト結果で決まる。教員は「歴史に対する熱心さは、その子の将来に必要な評価すべき力だが、受験においてはゼロ査定。どれだけ頑張っても1教科100点満点で、5教科すべてができる子が受験では上に行ける」と語った。

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