牛乳瓶は紙パックより重く、ケースを仕切らなければならないため容積も大きくなり、配送効率は悪い=2月14日、福井県福井市日之出小学校

 もう1社のアイ・ミルク北陸は、一つしかない瓶の製造ラインが老朽化していることから「安定供給に不安がある」として変更を求める。同社の出荷は紙パックが9割超を占めており桶屋栄造常務は「製造ラインを更新しても見合った販売量が確保できない」と話す。配送費の高騰もあり、より多く運べる紙パックの方が配送費を下げられる面もあるという。

 瓶入りの牛乳を給食に出してきた福井市日之出小学校では、給食主任の加藤裕樹教諭(25)が児童に紙パックへの変更を伝えると「瓶の方がおいしく感じる」「ミルメーク(牛乳に入れる粉末調味料)を入れて色が変わる楽しみがなくなってつまらない」と残念がる声が上がった。加藤教諭は「瓶は落としたら割れたり牛乳がこぼれたりするので大変だと思うことはある」としつつ、自身も給食で紙パック牛乳を飲んだことがなく「個人的にはストローで飲むより瓶に口をつけて飲みたい」とさみしがった。

 一方、同市木田小学校は16年度から紙パックに変えた。川上純朗校長は「紙パックの方が軽く配膳が楽で、容積を取らないから校内の冷蔵庫をより効率的に使える、落としても割れない点も大きい」と利点を挙げる。業者が回収する瓶と異なり、飲み終わった後は児童がパックを小さくたたんで捨てる必要があるが、川上校長は「低学年でも1カ月ほどでできるようになった。慣れれば紙パックの方が都合がよく、大きな混乱は起きないのではないか」と話した。

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