投資コンサルティング会社「テキシアジャパンホールディングス」が入っていたビル=千葉県千葉市(画像の一部を加工しています)

 詐欺容疑で逮捕された投資コンサルティング会社「テキシアジャパンホールディングス」会長で、「キング」と呼ばれていた福井県大野市出身の銅子正人容疑者(41)は、福井市内で定期的に開かれる出資者らが集う催しに時々顔を出していた。会社の説明のほか、現金のプレゼントもあり、参加した女性は「かなり異様な光景だった」と振り返る。

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 2015年に福井市内の同社事務所で開かれた「お茶会」。その場には銅子容疑者の姿もあった。同市の40代女性は、友人から「おいしいケーキとお茶がただで食べられる。キング(銅子容疑者)が来るのは珍しいよ」と誘われて参加した。事務所には約20人がいて、一人ずつ悩みを打ち明けていった。ある人が生活苦を訴えると、銅子容疑者は「これで子どもに焼き肉でも食べさせて」と現金10万円をぽんと手渡した。ほかの参加者にも悩みに応じて数万円を渡していたという。

 銅子容疑者は自身について「日本を裕福にするために重要なプロジェクトに参加している」と集まった人たちに語っていた。有力政治家に頼られていると紹介したり、芸能人と一緒に写っている写真を見せたりして、幅広い交友関係もアピール。会社については「投資のプロがいて情報が一番に入ってくる。マイナスになることはない」と説明していた。不信感を抱いたこの女性は出資せず被害を免れたが、出資した複数の友人は、1年半前ごろから配当が途絶えたことで「詐欺だ」と言っていたという。

 また銅子容疑者は、全国で開いた食事会でも「シンガポールでの事業で1千億円以上を稼いだが、白血病を患い、天国に金は持って行けないと気付いた」などと聴衆に語り掛けていた。「日本元気プロジェクト」と名付けた活動の費用として1口100万円の出資を要求。代わりに自らの資産から「元気玉」と呼ぶ月3%の配当を支払うと約束し「周りの人のために使って、みんなで幸せになろう」と賛同を呼び掛けた。

 白血病の妹がいた大野市の女性は「どうやって治ったのか直接話を聞きたい」と100万円を出資したという。

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