自民党は2月14日、任期満了に伴う福井県知事選(4月7日投開票)で、前副知事の杉本達治氏(56)を推薦することで最終調整に入った。15日にも決定する。推薦に決まれば本来、国会議員や県議には党議拘束がかかるが、党筆頭副幹事長の稲田朋美衆院議員(福井1区)は県議の候補者応援の行動について「(党本部と県連の間で)党議拘束はかけないという約束は生きている」と明言した。推薦問題は、県連が昨年11月末に党本部に上申してから3カ月近くを経て決着する。

 ⇒【D刊】福井県知事選の動向を詳しく

 党所属の県議や職域支部の一部は現職の西川一誠氏(74)を推す考えを示しており、保守分裂選挙の様相を呈している。

 県連は昨年11月28日、党本部に杉本氏を推薦するよう上申した。だが党本部は、推薦上申の手続きを巡って県連の運営に混乱が生じたことや、県連が県議選で西川派の県議の公認を保留したことを問題視した。このため、推薦ではなく、党議拘束がかからない支持か、何も出さないかを含めて調整が続いていた。

 こうした中、14日の県連執行部会で、西川派の県議に公認を出すことが決まった。稲田氏は「夏の参院選に向け県連が一つになることが条件だった。県議選の公認問題が決着したため推薦が出ることになったと思う」と話した。

 推薦の手続きが進んでいることを受け、杉本氏は福井新聞の取材に「正式には何も聞いていないので、コメントは差し控えたい」と話した。

 これに対し西川氏は福井新聞の取材に「もしそういうことであれば、県連の上申に対して単なる処理をするだけということでしょう。私としては、福井県の将来のために何が大事かを県民の皆さんに引き続きしっかりと強く訴えて参りたい」と述べた。さらに「(党幹事長の)二階俊博先生のご支援の気持ちは変わっていないと思う」と語った。

関連記事