もうもうと煙を上げながら燃える工場=2018年9月7日午前2時50分ごろ、福井県敦賀市呉羽町の東洋紡敦賀事業所第二

 福井県敦賀市呉羽町の東洋紡敦賀事業所第二で2018年9月に発生した工場火災について、同社は2月13日、ナイロン原糸延伸機の配線がショートし火花が発生したことが出火原因と推定されるとの最終的な見方を明らかにした。今後、再発防止対策を行った上で、被害のなかったナイロン原糸製造設備を3月末をめどに再稼働するとしている。

 再稼働に向けた住民説明会を同日夜、同市内のホテルで開き、火災の推定原因や安全対策を示した。

 同社はA~D工場のうち、エアバッグのナイロン原糸を製造するA工場1階に設置されていた糸の延伸機を火元と推定。延伸機内で糸を巻き取るローラー部分の配線がショートし火花が発生、周囲に付着していた原料や油脂に引火し、排気ダクトを通って一気に燃え広がった可能性が高いとした。

 被害のなかったC工場のナイロン原糸製造設備の再稼働に向け、▽ショート時に電源を遮断する装置を配線部分に設置し、配管を不燃性素材に変更▽排気ダクト内に炎検知器や自動消火設備を設置-などの対策を講じていくと説明した。

 焼失したA、B工場の再建については「現在、本社で検討している」とした。

関連記事