福井県内でも異例のロングランとなっている「ボヘミアン・ラプソディ」=2月1日、福井県福井市中央1丁目のテアトルサンク

 英ロックバンド「クイーン」の軌跡を描いた映画「ボヘミアン・ラプソディ」の人気が福井県内でも続き、洋画としては異例のロングランとなりそうな勢いだ。クイーンの世界的活躍を知る40、50代が中心だが、会員制交流サイト(SNS)などで評判を知った若者や主婦など幅広い層に受け入れられている。上映中にペンライトを振ったり、歌ったりできる「応援上映」と呼ばれるスタイルが県内映画館でも行われ、盛り上がりを見せている。

 映画はクイーンのボーカル、故フレディ・マーキュリーさんの半生を描いている。タイトルと同名の「ボヘミアン―」や「伝説のチャンピオン」など日本でも知られる名曲が各シーンを彩る。

 福井県内の主な映画館では昨年11月上旬に封切られ、2月に入っても4館が上映。近年の上映期間はヒット作でも「5~7週まで」(県内映画館関係者)の中、「ボヘミアン―」は12週を超えても県内複数の館が「ニーズがあり当面は上映を続ける」(同)とする。

 映画の内容に加え、「応援上映」の楽しさも人気の要因の一つだ。上映中にペンライトをともしたり、歌ったり、拍手したりでき、近年は子ども向けのアニメなどでも行われている。

 福井市のテアトルサンクでは、1月19、20日に1回ずつ応援上映を開催。作品中の曲に英語の歌詞の字幕が付くバージョンでそれぞれ通常上映を大きく上回る約80人が訪れ、一緒に歌ったりペンライトを振ったりして楽しんだ。好評を受け同館は2月9~11日にも応援上映を追加した。福井コロナシネマワールド(福井市)も、1月18~31日まで毎日、応援上映の回を設定。2月も週末を中心に設定している。

 テアトルサンクの高橋直人副支配人(48)によると、「ボヘミアン―」は封切りから時間が経過しても観客が増える傾向で「右肩下がりとなる通常の映画と逆。口コミで面白さが広がっている」とみる。リピーターも多いようで、越前町の女性(53)は2月1日に6回目の観賞を終え、「昔からのクイーンファン。見るたびに感動が深まる」と興奮気味に話した。

 映画の好調はサントラ盤やベスト盤のCDにも波及。CD、DVDレンタルなどのTSUTAYA福井パリオ店(福井市)では封切り以降「ベスト盤を中心に、常に借りられている状態」という。CDを取り扱う「Super KaBoS新二の宮店」(同)では、サントラ盤が2月でも週末を中心に売れており「洋楽としても、サントラとしても桁が違う売れ方」としていた。

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