3月に実施されてきた学内企業合同説明会。「研究会」と名を変え、前倒し開催する大学が増えている=2018年、福井県福井市の福井工大福井キャンパス

 学生優位の売り手市場の中で始まる今年の就活戦線。福井県内の各大学では、例年3月の解禁日以降に学内で行ってきた「合同企業説明会」を、今年は「合同企業研究会」の名称に改め2月に前倒し実施する動きが相次いでいる。採用難を背景に前のめりになる企業と、早く活動をスタートさせたい学生、大学が早期の接触へ動いた形だ。また新天皇即位に伴い10連休となるゴールデンウイーク(GW)も、動きを早める理由の一つとなっている。

 ■一定の制約

 就職活動のルールは、経団連が加盟企業に順守を求める形で日程を規定。大学3年生の3月に企業説明会、4年生の6月に採用面接、10月に内定がそれぞれ解禁される。ルールに罰則はない。

 これに沿って県内各大学では、例年3月に学内で合同企業説明会を行ってきた。ただ近年、就職情報会社などが合同企業説明会を大学よりも先に実施する傾向にある。その後に開く学内説明会は、学生の参加人数が振るわない所も目立っていた。

 このような動きを受けて県立大は2月10日、福井工大は同12日、仁愛大は同20日(いずれも3~5日間)にするなど例年より約1カ月程度前倒しする。経団連の指針では説明会は3月からと定められているため、いずれも名称は「合同企業研究会」とする。説明会との違いは、企業側が採用情報を学生側に提示しないほか、参加する学生は個人名を明かさないなど一定の制約を付けて行う。

 一方、福井大は3月実施は変えない構え。OB・OGを招いた学内個別企業説明会を充実させるのに加え、学生と企業がよりフランクに話せるよう軽食を食べながらの初の交流会も計画している。

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