北陸新幹線福井県内開業に向け、着々と整備が進む九頭竜川橋=2月8日、福井県福井市上野本町上空から日本空撮・小型無人機ドローンで撮影

 2023年春の北陸新幹線金沢―敦賀間開業に向け、福井県内の2019年度事業費が過去最大の1729億円となった。これに伴い、福井県は地方負担分として19年度県当初予算案に288億円を計上した。19年度は工事のピークを迎え、福井市の九頭竜川橋や南越前町と敦賀市をつなぐ新北陸トンネルなどの建設完了を目指す。

 19年度政府予算案で金沢―敦賀間の事業費は18年度比388億円増の2638億円が計上され、福井県内の建設にこのうち1729億円が配分される。この額は18年度当初比504億円増の1・4倍に当たる。

 事業費のうち地方負担分は、JRが国側に支払う施設使用料(貸付料)の充当額を除いた後の3分の1になる。充当額は19年度に入ってから確定するため、県はこれまでの実績を踏まえ、事業費の50%の865億円に貸付料が充当されると見込み、地方負担分を算出した。

 地方負担分には、駅を設ける沿線4市の負担分計約8億2千万円も含まれており、県の実質負担は約279億8千万円となる見込み。

 県新幹線建設推進課によると、県内工事区間は延長76・3キロ。09年2月に完成した福井駅部800メートルを除く全40工区の発注が昨年3月までに完了している。19年度は九頭竜川橋の新幹線部分の橋桁架設や、新北陸トンネルの掘削が終わり、順次レールの敷設の準備など次の段階へ進んでいく。九頭竜川橋は全長414メートルと県内区間最長の河川橋。新幹線部分が終わると、一体的に整備する県道部分の架設を本格化させる。新北陸トンネルは全長約19・7キロで、長さは全国の新幹線と道路のトンネルの中で6番目になる。

 会見で西川一誠知事は「ようやくここまできた。大事な仕上げをしっかりやりたい」と述べた。

 このほか、高架橋などの建設に伴って道路付け替えなどを行う沿線市町の支援に3億600万円を計上。並行在来線を運営する第三セクター会社の経営計画案策定には643万円を盛った。

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