【ゆるパブ・オフ会】高校受験と生徒指導は「表裏一体」

 「福井の受験」をテーマに公募で集まった約10人が語り合った「第4回福井新聞オンライン×ゆるパブコラム・オフ会」(1月21日、福井県鯖江市のエコネットさばえ)。話し合いの中で、なぜ進路選びで視野が狭くなってしまうのかが焦点になった。この問いについて、参加していた中学校教員が生徒を導く学校側として意見を打ち明けてくれた。

 ⇒前回の記事「福井の高校・大学受験は視野狭い?」を読む

 前回の記事でも紹介したように、参加者の中に中3の娘に高校受験をさせないでフィジーの学校に入学させる母親がいた。その判断を先生側としてどう受け止めるのかを尋ねると、「多くの先生は困惑すると思う。高校入試に向けてクラスみんなで頑張ろうというムードの中で、“異端”がいると全体の気が抜けてしまう。士気に関わる」と語った。例えば受験前にほぼ全員が受ける補習。全員参加が先生側からすれば暗黙の了解だが、受験しない生徒が増えると、全員で受験を乗り越えるというムードが損なわれてしまうという。

 「高校受験というものは生徒指導と表裏一体なんです」。教員は力強く言い放った。「『悪いことをすると高校に行けないぞ』っていうのが今も生徒に対する脅し文句。(高校受験をしない生徒が増えると)クラスを先生のコントロール下に置くことができない」と事情を説明した。

 「生徒に『校則を守っていなくても、授業を受けていなくても、いくらでも進路の選択肢があって高校受験をしなくても人生逆転できますよ』と言われてしまう。今は遅刻したり校則を守らないと高校に受からないぞ、と言うことで生徒たちをコントロールできる。自由にやっても人生なんていくらでもバラエティーがあると言われると困るんですね」。慶應義塾大学特任准教授の若新雄純さんが先生の立場をおもんぱかって言った。参加者からは驚きの声が上がった。

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