SNSで犯罪被害に遭わないためには

 スマートフォンの普及や利用者の低年齢化で、18歳未満の子どもがインターネットを介した性犯罪に巻き込まれるケースが福井県内でも増加している。会員制交流サイト(SNS)をきっかけに性犯罪被害に遭った子どもは2017年が12人で、18年上半期は前年のペースを上回る8人。県警は「自分は大丈夫と思わず、身近に危険が潜んでいることを認識してほしい」と警鐘を鳴らす。一方で、スマホを利用し大麻を購入した県内の男子中学生が逮捕された。親が知らないままあらゆる情報を容易に得られるスマホにより、子どもを取り巻くリスクは高まっている。

 SNSで知り合った相手にみだらな行為をされたり、スマホで自分の裸を撮影して画像を送らされる「自画撮り」などの被害は県内でも起こっている。県警少年女性安全課によると、17年1月~18年6月に被害に遭った少女20人の内訳は中学生8人、高校生12人。スマホを使っていたのは17人で、「ツイッター」などのSNSにアクセスしていた。

 被害者は、有害情報の閲覧を制限する携帯電話会社の「フィルタリング」に加入していないケースがほとんど。県内の少女20人をみても、少なくとも17人が入っていなかった。保護者からサイトの危険性について注意を受けていないことも多く、「保護者の危機意識が薄い」(少年女性安全課)のが実態だ。

 「実社会で人とつながるのが苦手な子どもや孤独な子ども、悩みを相談できる人が近くにいない子どもが被害に遭いやすい」。SNSをきっかけに性犯罪に遭った未成年者からの相談が毎年10件程度あるという「性暴力救済センター・ふくい(通称ひなぎく)」=福井県済生会病院内=の細川久美子センター長はこう指摘する。

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